忘れないでー好きなまま、さよなら-
2人は、
 キョトンと目を合わせて


「1年の時は、行けたけど、
  2年になったら入れてくれないんだよ。」


「遊びには?」


「あいつ、家に近寄るのも怒り出して」


「俊介を省くと、追い詰められるだろう」


親父が言うも、
 雅彦は聞く耳を持たない男。


「ダメ。
 みんなが受けた事も考えたら、許さない」


「言いなりだろ」


俺は、
 悔しかった。


「俊介は、棘(とげ)だ。でも、処置できないまま
 苦しみだした。重症かもな」

< 109 / 298 >

この作品をシェア

pagetop