忘れないでー好きなまま、さよなら-

あゆみside

春の暖かさを身に感じる、ある日の夜。


「俊ちゃん!!」


私は、佑介と泰と
 俊介の自宅に来ている。


どこからか走ってきたのだろう。


「佑介」


俊介は驚き、小さな眼が大きくなった。


「久しぶり。」


堂々とした佑介が、
 学校に来れなかった時間が嘘のようだ。


「テープ渡しに来た。」


「ソーラン節???」


俊介は、
 みんなで決めたことを忘れてる?


「私たち、練習中なの。
 お別れ会で俊介と踊りたくて!」


「だからさ、
  お前も練習しろ」


あゆみや泰も
 笑顔で接してくれる。
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