秘密な関係
だけどその頃、体も小さくて姉ちゃんに絶対服従だった俺は


逆らうことも出来ず、ただ黙って姉ちゃんに手を差し出すしかなかった


そんな非日常な日々が過ぎていく中、


中2になった俺は好きな子が出来た


そして、思いきって告ったんだ


人生初の告白







玉砕した


完敗


しかも理由


「荒川くんって噛みつき癖があるって噂よ。その手首見てみんなが言ってる。悪いけどそんな趣味の人と付き合えないし、キモい」


「・・・・・・・・・・・」


お、お、俺じゃねぇ~~~!!


自分で自分の手首噛むわけねぇーだろ


こうして俺のピュアな初恋は無惨に砕け散った


全ては姉ちゃんの奇行の為に


その夜、俺は泣きながら姉ちゃんに頼んだんだ


もう止めてくれよって


俺の手首噛むの終わりにしてよって


さすがの姉ちゃんも中2の男が泣きながらって、かなり驚いたみたいで


それっきり噛まなくなった


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