あの夏で





あたしはいつのまにか病院にきていたみたいで、お父さんがいた。




「みなみ。救急車、ありがとう。命はとりとめた」




あたしは声を出す気力もなかったからただ首を縦にふった。




「だけどな…みなみ。あと3回発作がおこったら…。ゆうきは死ぬかもしれない…」




し……ぬ…?







ゆうきはしんじゃうの?



あたしの初恋の人はしんじゃうの?



あたし……。



ゆうきが死ぬまで…。



一緒に笑って、泣いて、喧嘩して、仲直りして、幸せになりたい。



あたし……。





ゆうきと一緒に生きたい。










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