―三年間―

「もーなんで
止めてくれ
ないのよ!?」

「だって沙希と
優太の喧嘩は
見てて本当に
楽しいし♪」

「楽しくない!!」


休み時間。
あたしは毎回
彩に愚痴をこぼす。

彩はだだをこねた
子供をあやすよう
にあたしを扱う。

なんで毎回毎回
席替えした時に
隣になるの?

「絶対クラスの
みんながはめて
るんだ…!!」

「そんなことない
よ〜沙希」

否定した彩は
にやにやと
笑っていたのを
見て、私は大きな
ため息をついた。



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