雨降る中で
窓に目をやると小雨が降っている



「夢かぁ…」


寝ぼけたまま枕元に置いてある携帯を手探りで開いた


携帯の時計は既に7時を回っている


やばっ



私は飛び起き制服に着替えながら階段を駆け下りた



「おはよう」


台所で料理する母を横目に洗面台へ走った



久し振りに見た嫌な夢のせいか、いつもより時間をかけ支度をしていると



「知恵、遥(はる)君待ってるわよー」


台所から母の大きな声が聞こえた



そうだ今日、遥が迎えに来てくれるって言ってたんだ


最後にリップを塗り急いで家を出た





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