雨降る中で
目を覚ますと白い天井が見え隣には優しく頭を撫でる遥の姿がある。



「…大丈夫?」


「…私」


「体育の途中、貧血で倒れたんだよ」



「そうなんだぁ…」


私はまたゆっくり目を閉じた。



「ねぇ、知恵って―」


「ありがとう」


「えっ…?」


「遥でしょ?ここまで連れて来てくれたの」



「……ああ、もう放課後だよ。帰ろう、俺カバン取ってくるから」



そう言い遥は保健室を出た。



久し振りに良い夢見たなぁ




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