君はボクの天使?
不機嫌な彼女
いつもの社員食堂
いつもの席で
いつも通りミルク多めの甘いカフェオレを飲みながら
携帯を片手に私は頭から煮え立つような熱を一人放っていた

『明日の夜、どうする?』と、
トモにメールをしたのは昨夜の事
仕事が終わって帰りの電車に乗って
21時ちょっと前に送信したのに

家に着いてからもシャワーを浴びてからも朝起きてからもお昼休憩にも返事は無くて
夕方の今更やっと届いた返事がこれ

『今日店のミーティングあるから無理』

思いやりも絵文字も無いそのたった一言で
私は貴重な休み前夜の予定を完全に失った


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