君はボクの天使?
「うわー!それは許せない」

昨日の一通りを話すとカミちゃんは怒りをあらわにした

やっぱトモは嘘ついてるよね
信じられないのは私だけじゃないよね

「はぁぁ・・・もう別れちゃおっかなー」

私はすごいペースでお酒を飲んでいた
普段はほとんど飲まないし
自分がお酒に弱いのは分かっているけど今日は飲んじゃおうと心に決めていた

「もう、完全に冷めちゃいました?」

「うぅーん・・・完全にっていうと自信はないけどねぇ」

正直、このままフェードアウトっていうのは考えずらかった

何より、悔しい
私との連絡を怠った上
浮気までして
調子に乗りやがって・・・

「はぁぁ・・・こんな時に限って明日は友だちの披露宴だよ?ホント気が重い!行きたくなーい!」

「まぁまぁ・・・それはそれで楽しんで来てくださいよ。あ、新しい出会いがあるかも!」

カミちゃんの励ましに私は首を横に振る

「いらない、出会いなんてもう!男なんてみんな信じられない!」

完全にくだをまいている状態だった
そんな私のグラスの中身は既に残り少なくて
気づいたカミちゃんが店員さんを呼んでくれる

「つぐみさん、またビールでいいですか?」

「うん。ありがとう・・・」

カミちゃんは店員さんにビールと一緒にお水を頼んでくれた

優しいなぁ
まるでリクちゃんのようだな

「でも・・・リクちゃんだけは別格かも」

ポツリと言った私の言葉に
カミちゃんが素早く反応した




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