【短】おまじない
「ね、本当でしょ?」

和は嬉しそうに笑った。

「うん、すごい。びっくりした!」

「でしょ、でしょ!」

急に元気になったかのように、和は体を起こすような仕草をしてみせた。

「で、おまじないって何?」

望が電動ベッドのリクライニングを操作する。

「それは…」

「ねえったら」

「うーん…」

少しだけ体を起こすと、和はいきなり視線を落として腕組した。



「ごめん。願いが叶う前に誰かに言ったらだめなの」
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