冷血な旦那様と新しい恋 【完結】




「‥‥でも」


「その封筒の中、見て」


封筒の中には、
一枚の紙が入っていた。



「これ…」


婚姻届だった。



「こんなこと言うの、あれだと思ったんだけど…

俺、卒業したら親父の会社継ぐことになってたんだ。だから、お金は今少し親父に借りることになっても、会社継いで返せるから。
佳苗さんは心配しないで」




な…何か、あたしまで感動した。


ポロポロと泣いていた佳苗に、圭くんはもう一度、

「だから、俺と結婚してください」




魔法の言葉を言ったんだ。








< 148 / 344 >

この作品をシェア

pagetop