冷血な旦那様と新しい恋 【完結】




「はい」


『奏未?』


あたしの大好きな人の声。

『今まだ店?迎えに行くから、待ってろ』




……隼斗…


「…ありがと…っ…」


『泣いてるのか?』




嬉しすぎて、
涙が零れてくる。


夫婦で遠慮したらダメなんだって、ハルくん教えてくれたもんね。



「ごめん、なんでもないよ。
もうタクシー乗っちゃったから、大丈夫。
それで…ホットミルク、作っておいてほしいんだけど」


『いいよ』





隼斗に出逢ったときみたいに、


ドキドキがおさまらなくなる。



甘えたのだって……―――




あたし、

前より好きになったのかな?



それとも隼斗に、

新しい…恋をしたの…かな?




早く帰って、


逢いたいな……―――――。







< 74 / 344 >

この作品をシェア

pagetop