【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済




笑顔のまま、光弥には地獄とも拷問とも
言えよう提案を突きつけてやる。



その瞬間、露骨に嫌そうな顔をした光弥
が、私の手首を強く掴んだ。



狼のように鋭く光った瞳が、私をとらえ
てくる。



「こ、光弥?」



若干苦笑いをする私。



確かに優勢だったのはこっちのはずなの
に、こうも恐怖心にかられるのは、一体
どうしてなんだろう。



もしかしなくても……怒らせた?



少なくとも、光弥の機嫌が、良いとは言
えないような空気。



だって光弥のオーラ……黒い。




「お前、ナメてんの?」







< 68 / 427 >

この作品をシェア

pagetop