天神学園高等部の奇怪な面々34
もう一方の赤い甲冑の騎士。

身長は2メートル超え、大振りの片手剣と盾。

兜の庇までしっかりと下りている為、顔は窺えない。

「お前は初参加だから一応教えておくが…」

言いかけた完璧超人の言葉を引き継ぐように。

『タイマントーナメント…命のやり取りにまで発展しなければ、基本何でもありの試合だな』

兜の奥から、凛とした女性の声が響いた。

「お前、女なのか?」

驚愕する完璧超人。

『ええ、二つ名の“炎に寝た女騎士”の通り』

ブリュンヒルデは微かに頷いた。

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