不良だらけの危険なバイトッ☆

「こら服部。そうやってお前はまたすぐに…」


マスターが頭を抱えるようにそう言った。


「いいじゃん。夏祭りといえば浴衣、浴衣といえばデートじゃん」


ニカッと笑う服部さんの笑顔。


なんか眩しい。笑


浴衣を着て夏祭りかぁ…


「そんなこと言ってないで手伝わなきゃ給料やらんぞ?」


「わわ、マスターごめん!!」


服部さんが一瞬で手を合わせるからあたしはクスッと笑ってしまった。


「わかればよろしい。じゃ、とりあえず来週の土曜だから予定空けとけよっ」


「「「はーい」」」


解散した後はみんなお祭りの話題で盛り上がっていた。


去年は藤堂君と隼人で金魚すくいのバトルをしたとか、ユキ君が射的が上手な話とか。


あたしの浴衣の話もしてたり…照


それは恥ずかしいけど、とにかく来週が楽しみだな。

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