不良だらけの危険なバイトッ☆
なんで俺、
笑っているんだろう?
意識がもう飛びそうな、限界までに苦しい体。
それなのに、幸せで……
見つめる先の莉子は、泣きながら笑っていた。
「ユキ……」
あぁ、この笑顔のせいか。
見たかった、大好きな笑顔。
「あたしも……」
可愛くて愛しくて仕方がない。
「ユキのこと、愛してるからっ」
今すぐ抱きしめたいのに、
触れたいのに、体が動かない。
でも……伝えたい……
「俺は……世界で1番……幸せだ」
この溢れる愛しさを。
俺の思いが通じたのか、莉子が強く抱きついてきた。
そして、目の前が真っ暗になって、
唇に触れた感触。