不良だらけの危険なバイトッ☆
「総理のお付きが娘を誘拐するなんて世も末ね」
「あんな男に目をつけられるなんてかわいそうに…」
集まった人々が次々と不満を漏らす。
痛いほど辛くなる視線。
いつだって…。
隼人は冷静で余裕があって、何を考えているかわからない。
その心の奥に何を隠していたって、
それを感じさせないほどの強い人だった。
たとえそれが…
強がりだったとしても。
”雪夜ー!!!!行けー!!!!”
あの必死な声は…?
ユキの瞳に映った、あの姿は…?
その全ては…
あたしのため?