不良だらけの危険なバイトッ☆

そしてあたしの瞳を覗きこんで、少しだけ笑う。


その笑顔は隼人の向こうに見える桜のような優しいもので。


視線が混じり合った瞬間、小さく頷いた。


「せっかく会えたのに悪いけど、ちょっと莉子と行きたい場所があるからまた後でな」


え…?


「えー!!俺も莉子ちゃんと出かける~!!」

「なんだよ抜け駆けか?」


「悪い、夜にはカフェ行くから」


バラバラの反応にも、隼人が動じることはない。


「行くぞ」


「あ、うん」


隼人に腕を引っ張られるまま、校門を出た。


「もー、早く帰ってきてよー!!!」


藤堂君が叫ぶ声が背中に聞こえていた。


行きたい場所…



────・・・




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