不良だらけの危険なバイトッ☆

「はい」


隼人がお線香を渡してくれて、あたしはユキの前に立つ。


目を閉じると、いつもと変わらない笑顔のユキがいる。


…あの日から、もう1年が経つんだね。


しばらく来れなくてごめんね。


今日は報告があって来たんだ。


……あたし、医学部に合格したよ。


1年間勉強ばっかしてたし、ユキがいない寂しさに泣くこともあった。


でも…あの日ユキが守ってくれたこの命を、今度は誰かのために役に立てたいと思ったの。


そして、今日は卒業式。


やっと夢への一歩を踏み出せたのかな。


ユキなら、応援してくれるよね?





それと……


あたしは隼人の方を向いた。



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