不良だらけの危険なバイトッ☆

隼人……


強い決意に、瞳の奥から想いの滴がこみ上げる。


光で滲んだ景色の向こう。


スカイブルーの瞳が、ほんのり赤を捕らえる。


それは…


ユキの瞳の色…。



その輝きが眩しくて、


でも…


目を離すことができなかったんだー…





あの時からずっと…。


ユキを失った悲しみの中、傍にいてくれたのは隼人だった。


くじけそうな毎日に、どんなに弱音を吐いても励ましてくれた。


ぶっきらぼうな言葉に隠れた優しさに、どれだけ救われたんだろう。


あの日離した手を…、


壊れた絆を、少しずつ取り戻していく日々に、いつしか隙間はなくなっていった。

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