カラフルグレイ【無茶ブリ!!】
「俺、言ったよな?
俺がこんな想い抱えてていいなら部屋の鍵開けろ、って」
いやいや、確かに言ってましたけど…。
「だからって!!」
昨日のハイジはどこに!?
てかハイジってこんなキャラだった!?
ハイジは顎に指を掛けたまま。
目を細めて唇の端っこを持ち上げた。
そして。
思わず耳を疑ってしまうような台詞を口にした。
「それにいろは、俺のこと好きだろ?」
「んなッ!?」
なんで!?
なんで!?
なんでそれを!?
身体中が高熱を出した時みたく熱くなった。
あまりに恥ずかしくて顔を上げられずにいたら。
ハイジは“知ってます”と言わんばかりにニヤニヤしながら。
私の唇を指先でなぞった。