純血のヴァンパイア
Prologue
アオォォォォーン

満月が夜空に浮かび輝く頃、響き渡る狼の遠吠え。

その満月を横切るかのように一人の少女が通り過ぎる。

それを追うかのように、二匹の狼が颯爽と横切った。


私は満月が大好き。

けど、今夜の月は大嫌い。


その理由は、今から数時間前にさかのぼる―――

満月の夜は、私達ヴァンパイアが夜会を催す日。

世界中に住むヴァンパイアが、1つの場所に集まる。

今夜も例外なく、開かれた。

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