【完】白のあなたに恋をする
唯さんはそういうと宏くんの耳元からさっと離れた。
残念なことに、後半の声は聞こえなかったけど…。
「じゃあ、ごめんねぇー?杏ちゃん?
白、借りてくから…。」
また唯さんは私に凍りつくようなすごい目付きで睨んだあと、
白を奪うようにして、その場を去った。
「杏…、大丈夫か?」
「宏くん…、ありがと。
私、帰るよ…。」
「あれ?さっき言ったの聞こえてなかった?俺も帰るってっ!」
「え?でも今日部活の日じゃ…?」