【完】白のあなたに恋をする
これからも








_____あの後、白は意識を手放して、





白が目覚めたのはその一週間後だった。







私と宏くんはいつものように学校に行き、そして、れなにこのことを全て話した。



それを聞いたれなは教室内で皆がいるのにも関わらず涙を流しながら私と宏くんを強く抱きしめた。





その時、宏くんの頬が赤らめていたのは気のせいだろうか?





そして、その後、私たちはいつでも白が帰って来れるようにできるだけの配慮をしたり、




お見舞いに行ったりして、白に会いに行った。






そして、白の意識が戻って一週間。






白は無事に退院した。





驚くほどに回復が早く、発作も起こらなかったので退院する予定が早かったそうで。




それをお義母さんとお義父さんから聞いた。





何はともあれ…本当に良かったんだと思う。






それからそれから、数日後、






今日はクリスマス。






私はかじかんだ手を白い息を当てて、
駅で待ち合わせをしている。





「_____……杏っ…!」







…白に会うために。











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