焼け木杭に火はつくか?
「サトルくん。腹減ってきた。ナポリタン大盛りで、目玉焼きのせて。黄身は半熟でお願いします」

あと、英吾が飲んでるやつもください。食後は珈琲で。
ノートに視線を落としたまま、良太郎はカウンターの中の聡にそんなオーダーを告げる。その言葉に聡はやれやれと言うように笑い、英吾を見た。

「な? 良太郎の我侭フル稼働になっただろ」
「……良ちゃん。ナポリタンの目玉焼きのせって。一人で何美味しそうなのを食べようとしんだよっ」

良太郎を指差し喚く英吾は、聡に向かい「俺もっ」と声を張り上げた。

「サトルさん、俺もっ 超大盛りっ」

おメー。人の話聞いてんのか?
聡の言葉など聞いてもいない様子で、俺も同じものを食べると喚きだす英吾に、聡はため息を零しつつナポリタンを作る用意を始めた。
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