雨が見ていた~Painful love~
Final. -エピローグ-
―――――――………
――――――――――………


キョウちゃんがアメリカに旅立ってから早くも3か月。


毎日スカイプやラインでキョウちゃんとは連絡を取っているけれど、キョウちゃんは毎日すごい練習量をこなしているようで


「マジでつれぇ…。」


このセリフを連発している。




でもフロリダの陽気な気候は彼にとても合っているようで


「今度の休みにはこっち来いよ。
絶対美織も気に入ると思うぜ??」


そんな風に言って、いつも私を誘ってくれる。




「…とか言って…
アイツただ美織とヤリたいだけっぽいわよね…。」


「あ~、残念。
私と付き合ってる時の響弥くんはクールでかっこいい男の子だったのに。」



だなんて理子ちゃんと綾音は言うけど、そんなことないよね??





いつも一緒にいたキョウちゃんが側にいないのはとってもサミシイ。電話やメールじゃ全然足りない。いつだって、スカイプを切った後には寂しくて涙がこぼれる。


会いたくて会いたくてたまらない。


キョウちゃんが好きだから。
抱きしめて、キスして、愛してるって言ってほしい。


だけど会えない。
キョウちゃんと私はあまりにも遠くにいるから。

< 537 / 545 >

この作品をシェア

pagetop