一直線な人気者
電話を終わらして、やっと明智君はこっちを向いてくれた。


そこで言われた、明智君の誕生日に明智家でパーティーするから、私も来てくれって言葉。


ハッキリ言っちゃえば嬉しかったよ?誕生パーティーだもん、皆にお祝いして貰いたいよね。


でも私は――――…


『那由って誰?』


『なんであんなに楽しそうに話してたの?』


『那由って子も明智君の誕生パーティー来るの?』


次から次へと沸き上がる疑問を押し殺すのに必死で、OKもNGも言わずに明智君を置いて先に帰ってしまった。


息を切らして自宅に帰り、部屋に閉じ籠る。
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