ナツメ
鍵を開ける音。
ナツメが帰ってきた音。
それが、わたしの意識を一気に浮上させた。
ドアを閉める音。
鍵をかける音。
靴を脱ぐ。
それから近付いてくる足音。
リビングのドアが開いた。
「おかえりなさい」
ナツメがなにか言う前に、そう言った。
少しの間。驚いているんだろう。
「…ただいま。すごいね。寝てるかと思って静かにはいってきたのに」
なんだか誇らしい気分になる。
犬が足音だけで主人の帰りがわかるってやつだ。
わたしもそのうちそうなるかもしれない。
ナツメが部屋の鍵を開ける音じゃなくて遠くから歩いてくる足音すら聞き分けられるように。
ナツメが帰ってきた音。
それが、わたしの意識を一気に浮上させた。
ドアを閉める音。
鍵をかける音。
靴を脱ぐ。
それから近付いてくる足音。
リビングのドアが開いた。
「おかえりなさい」
ナツメがなにか言う前に、そう言った。
少しの間。驚いているんだろう。
「…ただいま。すごいね。寝てるかと思って静かにはいってきたのに」
なんだか誇らしい気分になる。
犬が足音だけで主人の帰りがわかるってやつだ。
わたしもそのうちそうなるかもしれない。
ナツメが部屋の鍵を開ける音じゃなくて遠くから歩いてくる足音すら聞き分けられるように。