本気の恋の始め方
一歩ずつ、ココロ、重ねて

近所のスーパーで買い物をしていると、仕事が終わったらしい千野君から電話がかかってきた。



『潤さん、今どこ?』



少し焦ったような雰囲気。



「いつものスーパーだけど。ねぇ、うち、来る?」



電話かかってきたのをいいことに勢いで誘ってしまった。



「ごはん作るけど……っていうか、そのつもりで買い物に来てるんだけど……」



持ったかごには食材がたくさん入っている。

千野君が何を好きで嫌いかわからないから、とりあえず色々と買い込んだ状態。


手がちぎれそうなくらい重いけど、誰かのために食事を作るのも初めてだからちょっとワクワクもしてる。そんな感じ。



ここで断られたらちょっとさみしいな、なんて思ってたら

『――行くっ! 行きます、今からすぐ、行きますから!』

と、千野君がすごく興奮した様子で応えてくれた。



「うん。待ってるね」



ほっとしつつ電話を切って、急いでマンションの部屋へと戻る。




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