いつもの日常
「一体誰の誕生日なんですか?」

ヒトはため息をつきながらミキを指差す。

「恋人の誕生日位知ってろよ……」

横から呆れたようにソーマが言った。
それを見てミキとユウは顔を合わせクスクスと笑い出した。
笑いながらユウがその場にいるみんなに聞こえる程度の声で言う。

「明日ですよミキさんの誕生日」

みんなが顔を見合せる。

「もしかしてユウだけ? わたしの誕生日覚えてくれてたの!?」

誰も答えず黙り込む。

「嬉しいわ~ユウ」

「当然だよミキさん」

ミキはユウに抱きつき、喜びあった。
それを見てヒトはやれやれといった感じで、苦笑いを浮かべながら呟いた。

「二人の愛を確かめられて結果オーライだな」

その後、ミキとユウだけ盛り上がっていった。
< 12 / 44 >

この作品をシェア

pagetop