偏食家のテーブル
六月五日
火曜日だ。カナにとって、火曜日は特別な日なのだ。朝の情報番組が終わって、バラエティの特番やらナンやらがないかぎり、その後は何も入っていない。一応はサラリーマンなので会社にはいるが、特にする事はない。「取材に行きます」と言って、外へ出るのも考えたが、今日はこのままデスクで待機とする。と言うのも、まず一つ目に、この一週間のハルカとの生活が、久しぶりの誰かとの共同生活だったので、気持ちが休まらなかったからだ。安息の地であるハズのマンションが、ささいな自由(フロの順番、テレビのチャンネル)を奪われただけで、こうも変わるのかと感じていた。カナはアナウンサーになった時もそう感じていた。彼女にとっての自由は『全開の自由』を意味していた。
二つ目は、あの収録以来、ヤツからのデンワが後を断たないので、困惑気味な自分がいたから。こちらは考える事は多い。
…。
デスクの内線が鳴る。明るい山本加奈子アナの充電とも言える一人の時間は、わずか二十分で終わった。
「ふぅ…」
と一息ついてからその内線にでた。受け付けの女の子からだった。
二つ目は、あの収録以来、ヤツからのデンワが後を断たないので、困惑気味な自分がいたから。こちらは考える事は多い。
…。
デスクの内線が鳴る。明るい山本加奈子アナの充電とも言える一人の時間は、わずか二十分で終わった。
「ふぅ…」
と一息ついてからその内線にでた。受け付けの女の子からだった。