SoUnD～僕らの世界～

やっぱり、未那には笑顔が似合うんだよ、なんて言えたらいいんだけど。


何故かここは言えず。



「未那？」



「なに？」


「好きだ。」


「っ、今言うの！？」



「言いたくなった。」


よっぽどこの言葉の方が恥かしいはずなのに、今はこの言葉を言いたかったんだ。



「・・・私も好きよ？」


「だよな？」



「なによそれ！わかってます、みたいな言いっ・・・」



全部言いきる前に、その唇を塞いでやった。


イチイチ可愛いことするから。



表情をコロコロ変える未那は、マジで、この世界のどこの誰より最高に可愛い。


俺、内心ではこれだけ可愛い、可愛いって言ってるけど、実際言ってたら気持ち悪いよな。



やっぱ、このままでいいや。



俺の中で、想い続けよう。



「雅ぁ・・・好きっ」


唇を離すと同時に聞こえてきたその声は、これまた・・・。



「・・・可愛いよな、マジで。」



「えっ、そ、そんなっ」


思わず口に出てしまったわけだ。


恥ず・・・。