SEXOFFLINE~セックスオフライン~
中学に入ると毎日のように交際を申し込む男子生徒が現れた。
マリアは戸惑った。
(私なんかにどうして・・・?)
外面を取り繕っているマリアには他人の心が分からないのだ。
(私を好きになる必然性があるのだろうか?)
まさか人が人を好きになるのに必然性などありはしないだろう。
だが、彼女は自分という人間に価値など感じていないのだから、他人がいったい自分のどこを好きなのか見当がつかないのだ。
後にマリアは、「女性の美醜」が男性に対して、絶対的な価値があるということを知るのだが。