SEXOFFLINE~セックスオフライン~
マリアは意を決した。
「少し離れたところにラブホがあるよ、そこに行く?」
笑顔を装い、明るく答える。
男はホッと安堵した様子だ。マリアの手首を掴む手の力が緩んだ。
「その前に、ちょっとおトイレに行くから待っててくれる?」
また、男に不安そうな表情が戻るが、「持ってて」と、マリアは自分のカバンを男に押し付けて、有無を言わせずトイレに向かった。
男は無言でついて来る。
どうやらこのまま逃げることは出来なさそうだ。