熱帯夜

彼は遅刻どころか、一時間も早くに待ち合わせ場所へ来た。

一本早い電車に乗ってしまい、三十分前に着いてしまった。

彼の次に来た事になる。


「何だ先輩、超はりきってるじゃないっすかー!」

「予定より早くに着いただけ!」

「いやー俺全然寝れなくて、一時間前に来ちゃいましたー(笑)」


話は噛み合っていないわ、どんな理由?!と突っ込みたくなったけど、やめておいた。


服装は意外とチャラくはなかった。

小さなドクロの刺繍の入っているTシャツに、ヴィンテージ物なのか、良い色合いのデニム。紺色のオックスフォードシューズの組み合わせで、好印象だった。

いつもより爽やかに見えるとは…

ファッションは奥が深い。

身に付ける物でこんなにも変わるなんて。

< 16 / 54 >

この作品をシェア

pagetop