御曹司なんてお断り★番外編★

その声に、
志保はますます顔を高揚させて
恥ずかしそうに、身をよじる。

「うるさいなぁ。
 武。俺の分の仕事は終わったんだから、
 好きにしていいだろ?」

「・・・はい。どうぞ。
 でも、昴様は変態ですが、
 志保さんが、見られてセックスすることに抵抗を感じると思いますが?」


秘書の武は、わざと語尾を強めて言う。

「あのな。
 俺が、志保のかわいい姿をお前に見せるわけないだろー?

 これはただのスキンシップ。

 なぁ?志保?」

俺は、かわいく顔を赤くしている志保に話しかける。

「--はっ。恥ずかしすぎ・・・」




武は頭を軽く振って呆れたようにため息をついた。

「・・・スキンシップが聞いてあきれます。
 軽いセクハラですよ。

 私に対する嫌がらせですか?
 何が悲しくて、上司の濃厚なキスシーンとその恋人のあえぐ声を
 聞かされないといけないんです?」



うるさいなぁ。

だって、俺は志保が欲しくて仕方ないんだから仕方ないだろ?

今日もせっかくオフィスまで来てもらったのに、
書類が終わるまで待っててもらっていた間、
じっと待っている志保に
飛びつきたい衝動を抑えるの大変だったんだからな。

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