変わらない想い

「タク、サキ達が見たら
誤解するよ・・・」




「あいつらの前では
手離すから心配すんなって」




私はタクと二人

別行動をとってしまった・・・




「タク、もうすぐショー始まるよ
皆、待ってるから行こうよ」




「あと少しな!」




タク・・・


今日だけなんだからね。



イルカのショーに向かい
タカちゃんの姿が



「お前ら、何処にいた?
捜してたんだぞ」




「わり~迷子になって
マジで何処にいるのか
分かんなくなっちまってよ」




「サキとヒロシ
座ってっから早く行くぞ」




タクは、私を見て微笑む


横一列に座り

私は、タクとヒロシの間に


ショーが始まった。



スタッフの
お兄さんとお姉さんが



「みなさ~ん

イルカに触ってみたい人??」




私とヒロシは
右手を上に伸ばし




『ハイ、ハイ、ハイ』




「じゃ~そこの
カワイ~女の子
前に来てくれるかな」





「えっ?私のこと??」




「バ~カっ!
お前じゃね~から心配すんな」




小学校低学年の女の子が前に出て

笑顔でイルカに触れている。




「セイラ~触りたかったな」




「うん・・・」



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