変わらない想い

「向こうで寝るから
何かあったら言いに来い」



部屋を出るトモキ君に




「待ってっ!
一緒にいてほしい・・・グッスン・・・」




一人でいたくなかった
誰か側にいてほしかった

一人でいたら・・・

どうにかなっちゃう・・・


トモキ君は
私の横に座り


私の手を握って




「元気だせ!

明日さぁ~朝から大掃除
いいなっ!雑用さん」




「・・・グッスン・・・何それ
ゎ・・・グッスン・・・私・・・グッスン

雑用じゃ・・・グッスン・・・ないもん」





私は、トモキ君のベッドで

トモキ君は、ソファーで寝た。





土曜日の朝


あの日から一週間・・・



私は朝から
トモキ君のお母さんの
お手伝いをしていた。

泣きすぎて目は真っ赤に
腫れていたけど


トモキ君のお母さんは
何も聞かず



「セイラちゃん
洗濯物干してくれる?」




「はい」



私は外に出て
洗濯物を干していた。


天気がよく
青空が広がる



カラーボールが私の頭に




「痛っ!!」



見上げるとベランダから
トモキ君がカラーボールを

私めがけて投げてきた。




「ちょっと!危ないよ」




「くらえっ!!」




「やめてよ、バカっ!!」




急いで二階に駆け上がり

トモキ君に



「ムカつくんだけど!」




「ぼ~っとしてっからだろ!」




私は、真面目に
洗濯物を干してたんだけど。


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