あなたの こども うみたい
「そこをなんとか···

 
 少しでも、手がかりになりそうなことって。」

「そうねぇ。 

 凍結精子の人工受精で、日本で第一人者を探すことかしら。」

「リコ!そのお医者さんにたどり着くには…」

「一応、うちの病院の産婦人科の医師に聞いてみるわ。

 でも、あまり期待しないでね。」

「うん。ありがとう。やっぱり、リコがいてよかった。」

「でも、ミサキー。それがどういうことか、わかってるの?」

「うん。リョウ君と別れる時、真剣に考えた。」

「子どもは産んだら終わりじゃないんだからね!

ミサキ、ご両親もいないんでしょ。

 一人でどうやって育てるの?」



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