あなたの こども うみたい
しばらくして、リコから連絡がきた。

また、彼女の病院の近くで会うことにした。

「リコ、どうだった?」

「うん。。うちの産婦人科は、人工受精をやってないから・・・

 でも、先生はそういった方面にも興味があるみたいで、

 大学病院の教授の名前を教えてくれたよ。」

「ホント!?」

リコは、メモを渡してくれた。

~K大学病院の横山先生~

「え?K大学?私の母校じゃない!」

「そうだったわね。でも横山先生に診てもらうには、

 紹介状がいるみたいだし、それでも半年待ちらしいわよ。」

「そ、そうなの?紹介状か・・・」

「ミサキの場合、独身だし、不妊治療してるわけじゃないから、

 紹介状も無理かもね。」

「そんな・・・。」

「私にできることは、これくらいかな。」

「ううん。十分。ありがと、リコ。

 また、いろいろ考えてみるよ。」

「ミサキには、ほんとびっくりさせられたわ。

 なんて言っていいかわからないけど、

 あまり無茶しないでよ。」



< 43 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop