あなたの こども うみたい
翌日、

「木下さん、どうだね。」

横山先生は、相変わらず穏やかでいらした。

「はい。不思議な気分です。なんとも言えない。」

「君のおかげで、韓国の事情がわかって、

 ありがたく思っているよ。」

「いえ、きちんと伝えられたかどうか···」

「あとは、君の中に命が宿るのを待つだけだね。」

「はい。」
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