彦一様に今日も夢中!!
彦一様の自称親友



ーーー次の日




あたしは寝坊してしまい、いつもより遅く登校していると、偶然にも校門の前でばったり北野と出会した




「あっ!!おはよーももちゃん♪」



「げっ………。」



「げって………酷すぎるよ。そんなに嫌なの?傷ついちゃうんだけどなぁ。今、俺の胸は軽くハートブレイクしちゃったよ。」



そう言いながら、自分の胸を鷲掴みする北野



「ごめん………。つい、反射的にね?」



なんだかんだいつも協力してくれている北野に対してほんの少しだけ罪悪感が沸いてくる



イイヤツなんだけどね………




頭では分かってるけど、どうしてもそのチャラい感じが受け付けないあたしは、咄嗟にあんな態度になってしまう



「あっ!!昨日はありがとう。彦一様の看病させてくれて!!気使ってくれたんだよね?」



「初めて俺にももちゃんがお礼………。」



目を見開く様にびっくりしてそう呟く



「いや、お礼くらい言いますとも。どんだけあんたあたしの事、酷い人間だと思ってんのさ!?あたしの方こそ、ハートブレイクするわっっ!!」



そんなびっくりしなくてもいいじゃん?


せっかく人がお礼言ってんのに!!



ムカついたあたしは、一緒に横を歩いていた北野を追い抜いて1人で歩きだした



そもそもなんで北野と仲良く登校してんだよあたし




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