強気な女に裏あります。

はい、お付きさん

「いってきまーす……」



先輩にやられた額の怪我なんてお母さんに言われるまで忘れてた。
平泉君が言った『お付きさん』の事が気になってね。

だからお付きさんについて調べてみたよ!
……ドラマでね。


だけどもう全く駄目!
頭の中が、明日はどうなるのかな?でいっぱいで考える暇がなかった。


でもここは七菜に言おうかな。
いや、言う!
じゃないと今後どうすればいいか分かんないんだもん!



「七菜!」



一人暮らしをしてる七菜の家に勝手にドアを開けて名前を叫んだ。

欠伸をしながら猫のニャロタを触ってた。



「あぁ……?」


「七菜ぁ!」



呑気な七菜を見てさらにまた叫んだ。

七菜は頼りになる子。
姉御系だな、これこそ……。



「おとなしくしてるのよ?ニャロタ」



鞄を持ちながらニャロタの頭を撫でた七菜。
ニャロタから返事もなくこっちに近付いてきた七菜。

そして……。



「あんた朝から煩い」



だってさ。



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