強気な女に裏あります。
「まぁ、スリルはあったよ。でも普通の方がいいと思うよ」



そう伝えると葛木君の嬉しそうな顔がなくなり、固まった。



「葛木君?」


「……彼女にあげたら、嫌われますかね……」



はっ……葛木君、彼女居たの!?
暗い男の子って感じだからいないかと……。



「うん、嫌われるね」



どう言えばいいかわからず、黙ってたら隣に居る平泉君が言った。

しかも、結構ストレートに。



「うっそ!てかなんで君に言われなきゃいけないの!?」



確かに、葛木君の言った通り……。



「彼女にプレゼントあげるなら手渡しの方がいい。あんなリアルな爆弾作ったらその場でフラレる事間違いなし」



笑顔は爽やかだけど、言ってる事はなんか怖い……。



「嘘だ……」


「本当」



またストレートに言った平泉君。
その瞬間、葛木君の肩がガックリと落ち、席に座った。
そして『もっと穏やかなの作ろー!』と叫んでた。



「まだわかってないね」


「平泉君、意外と毒を吐くね」


「そう?」


「うん……」



しかししばらく葛木君の隣席なんて不安でしょうがないです!



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