両想い【完】

ライバルの決着



「美愛~明日の祝日、どうする?」


文化祭も無事(?)に終わり、期末テストとX'masイベントに向けて、相変わらず仲良しな俺達。


「あのね、実は明日…
葵君の中学最後の大会で準決勝なの
私だけで見に来てって言われていて…
祐君は理解するはずだから
ちゃんと許可もらってから来いって…」


葵…夏休みは少し話を聞いたりもしていたが、最近は全く聞かなくなって、美愛の家にも連絡がなかったらしくうっかりしてた。


俺の許可ってことは、試合後に…告るつもりだな?


美愛は俺達が夏休み前から付き合い始めたことは話したって言ってたな。


俺は美愛を信じる、受けてやろうじゃんか…


「分かった、行ってきな?
俺は颯太さん達とバイクかな」


「あぁ~いいなぁ…
でも…葵君の試合も大切で
2度はないから…うん、行ってきます。
祐君、ありがとう」


「おぅ、葵に負けんなよって
喝入れといて、俺の代わりに」


そうして、美愛は明日…葵の想いを知る。


***葵と美愛視点***


11月23日は快晴で、秋風は吹くものの、陽射しの中に居ればポカポカなサッカー観戦にはちょうどいい天気。


葵は既に8時からアップしていた。


試合開始は9時。


< 273 / 364 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop