両想い【完】

カフェ

GWが終わり中間テストが終わり体育祭がもうすぐの、６月になった。


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テスト前は勉強会をあれからも何度かした。


お陰で今回は赤点を気にするほどには悪くなく、物理は平均点を上回る出来だったっ！


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俺と聡と美愛と山野。


俺だけクラスが違うのが悔しくてしょうがない…。


最近はすっかりこの４人で居ることが増えた。


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由紀とは、あれから１度も話していない。


廊下ですれ違えば薄く微笑む程度。


それでも辛そうな顔はしていない、と思う。


美愛と由紀はあれから友達になったようだ。


そういえば…俺らが別れたと知った時（細かなことは脅されたって言えないけど、ね…）、図書室勉強会中だったが、ボロボロと涙をこぼして…

『二人とも…今は…心が辛いね…
…今までの幸せもこれからのも…
大切なものだから、笑顔でいてね』


と、言ってくれた。


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テストが終わりお疲れ様で帰りにカフェに寄った時に、初めて美愛の兄貴に会った。


たまたま、美愛の最寄り駅のカフェが気になってたぁ～って山野が言い出して、なら行こうってなった。


前に美愛が話してたみたいにほんとに兄貴は常連らしかった。