座敷わらしのしのぶちゃん♪
楽しい時間はあっという間に終わり


私と由宇くんは帰り支度をしていた。


ふと、今日一日の出来事を振り返る。


園児達、可愛かったなぁ。


一生懸命、歌ってくれたり、何だかんだ言いながらもなついてくれたり


ほんと、沢山の元気を貰った気がする。


社長が子供に癒されるって言ったの解る気がした。


アキさんに挨拶をして保育園を出ると


何故か今朝見た女の人が、アキさんの自宅から出てきた。


えっ、


何で?


嫌な感じしかしなくて咄嗟に声を掛ける。


「何、してるの?」


女の人は私に気づくと


「何だ、いたの?」


いやいや、何で見ず知らずの人にまで言われなきゃいけないのかな?


それより


「何か用でもあるんですか?その家に。」


何となくこれまでの経験から、明らかに危険な感じがする。


だけど、由宇くん忘れ物取りにまた園内に戻ったし


躊躇していると目の前の女の人が不気味に叫びだした。


「全部燃えれば良いのよ。この家もあの女も、ぜーんぶ燃えてしまえ。あぁー楽しいっ。」


はあ?


なに言ってるの?


意味分かんないじゃん。


燃える?










「火事ぃぃぃぃ~~~~~!!」









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