座敷わらしのしのぶちゃん♪
何から話そうか?


先ずは火事だよね?


だって私死にかけたもん。


あの女の人は、実は胡散臭い社長の事が好きだったらしくーーー


と言っても全くの片思いだけど。


簡単に言うと時々アキさんの家に出入りする社長を見て、アキさんに対して逆恨みしたらしい。


それで、あの犯行に及んだという訳。


それがね。


由宇くんが連絡して消防が駆けつけて火元を確認するとーーーー


リビングのテーブルに七輪を置いて、沢山クサヤを焼いてあったそうだ。


クサヤって…


だからあの煙と強烈な臭さかぁ……と妙に納得。


とにかく、嫌がらせをしたかったらしく


本気で何もかも全部燃やそうとは思っていなかったらしい。


だけど、七輪の墨が不完全燃焼を起こしていたから


「あと少しであなたとミイちゃんは危なかったのよ。無茶はしないで。」


とアキさんに叱られた。


だけどその後に直ぐーーー


「ミイちゃんを助けてくれてありがとね。」


って言われたけどね。







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