座敷わらしのしのぶちゃん♪
実は大物政治家も絡む猫探しの実態。


佐助は動揺するといけないからってしのぶには本当の事を言わずにいた。


案の定、大物政治家の手先が目的の猫を見つけた俺らを狙ってやってきた。


恐らく、猫を見つけるまで俺たちを泳がせていたんだろう。










しのぶが猫と敵地へ行くはめになってしまった。


見つけた猫がしのぶから離れなくなってしまったからだ。







くそっ、あの馬鹿猫がっ。


万が一に備え、猫につけるつもりで用意していた発信機と録音機をしのぶにつけることにした。


なるべく自然にと考えるとああするしかなかった。


恐らく、しのぶに取ってファーストキス。


ほんの少し、胸が傷んだけどーーー


今回ばかりは仕方ない。


俺はしのぶに唇をそっと重ねた。


しのぶがビクッと反応するのをそのまま抱きしめる。


こいつ、華奢そうに見えて割りと出るとこ出てんのな。


ってこんな状況にそんな事を考えている俺はやはり、こいつの言う通り、変態野郎なのかもしれないな。





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