座敷わらしのしのぶちゃん♪
「盛り上がるかなぁ~と思って、勝手にオプションでいれたんだ。まさか本物が来ちゃうなんてねぇ~。いやぁ~真実は小説より奇なりかぁ」


と私の目の前で悪びれる様子もなく社長が言う


ダメだ。この社長、胡散臭い上に面倒くさい


「あら、どちらにしても盛り上がった訳だし良かったんじゃなーい?」


事情聴衆が終わっていつの間にか側にやってきた木建さんが言う


「勝手に僕が警察に電話したばかりに…すいません、勝手に…僕なんかが…」


と、これまたいつからそこにいたのかヨネクラさんが1人で呟いている


「・・・・・」


何をどう声を発したらいいのか良くわからなくなってきた


「とにかく一件落着したわけだし、さあ行くよ」


「社長、行くってどこへ?事務所に戻りますか?」


すると、木建さんが代わりに答えた



「しのぶちゃんの初仕事お疲れ!&歓迎会に決まってるでしょ♪」



「えっ……私のですか?」





< 37 / 240 >

この作品をシェア

pagetop